2003-11-18 声 まんだらけのカリスマ/コスプレ店員のことではなくて。 スガシカオである。 彼の声。 彼の声はそれ自体独立した生き物のようだ。 耳の穴からするりと入りこみ、身体を、内奥から震わす。 神経回路を巡り、皮膚を粟立たせ、毛を逆立たせ、そのあと弛緩させる。 その繰り返しは全身を甘い痺れに浸す。 そして一度聴いたが最後、もうその声なしでは生きてはいけなくなる。 人の身体に寄生し、身体中を巡り、犯す、虫。 今、彼の歌を聞きながらそんなことを思った。