9月11日に『機動警察パトレイバー2』を観た

はだゲンを8月6日に読むのとおなじくらいの因果を感じますがこれまた偶然に。
映画そのものについてはちょっとさておき、
これを観ながら今日が9/11だということに気づいたとき考えたのは、
確かにWTCビルに飛行機が突っ込むあの映像には物凄いインパクトがあって、また実際のところ非常に大きな事件でもあるのだが、しかし一方、世界の各地で、今この瞬間にも戦争は休みなく続き人も動物も土地も死に続けていて、グランド・ゼロと呼ばれる土地にスポットライトが当たる9/11というこの日、そこに世間の目が向けられることはほとんどないということの恐ろしさ。
そして、9/11の意義とは、アメリカや日本の平和が「不正義の平和」にすぎないことが暴露されたということが最も重要な点のひとつであるにもかかわらず、そのことはほとんど言われず、かすかに囁かれた声も今は風に消えてしまったという、この状況によって否応無しに煽られる絶望。