阪神連勝

ニ連敗のあとにニ連勝。
しかも連夜のサヨナラ勝ち。
粋なことをしてくれるものです。
金本はやはりすごい選手だ。
あの緊迫した場面でホームランを打てるということは、
並大抵でない精神力を持っているということで、
これはスポーツ選手という枠を超えて偉大なことである。
月並みではあるがそんなことを考えて、
今更ながら金本選手に対する尊敬の念を深くしたのであった。

そして星野監督には改めてガッツとハートを感じた。
星野監督は昨晩「勇気を持て!」という言葉で選手たちの背中を押したそうだ。
そして今日の勝利監督インタビューでもその言葉を繰り返した。
この二年間、星野監督はまさに「勇気を持って」難事に取り組んできた。
自ら行動で示してきたのだ。経験と実績の重みを伴う言葉である。
今夜の晴れ舞台でその目に光るものを見た気がしたとき、
わたしは野球の神さまにお祈りした。
「どうかこの人を日本一の監督にしてあげてください」と。
わたしはどうしても、この人の努力が最高の形で報われるところが見たいのだ。
おそらくは志半ばでユニフォームを脱がざるを得ない彼の、
最後のユニフォーム姿が宙を舞うように、祈るばかりである。