チェブラーシカ

自分へのプレゼントとして『チェブラーシカ』を観に行く。
今回は幻の!4本目のフィルム「チェブラーシカ学校へ行く」が上映されるのです。
わたしは元来ぬいぐるみやキャラクターものにほとんど興味のない人間なのですが、チェブだけはもう、はじめて予告編を観てあまりのかわいさにチビって以来ゾッコンです。
チェブの動きや声や伏し目や毛羽立ち具合を観ているだけで幸せになれますが、わにのゲーナのかなしそうな様子や、ともだちがいないライオン(名前失念)のヘアーの寂寥感溢れる乱れ具合、シャパクリャクばあさんのいたずらのバカバカしさ、街の人々のズルっこさ労働意欲のなさ、などなど、チェブのかわいさのみに依存した作品でないことは明らかです。特に今回は、<旅行カバンを蹴倒してしまって、それを起こす>などのどうでもいい動きを大変細やかに撮影しているところなどに気付き、感じ入ってしまいました。だって人形アニメで、ただでさえ時間も手間もかかって大変なのに、どうでもいい動きまで演出するなんて、すごい意志と根気です。いや、どうでもいい、どうでもいいと言っていますが、そのどうでもいいノイズ的な動きが人形に命を吹きこんでいると思うのです。
幻の4本目のフィルムは他3本に比べて少し短くて内容も荒く、若干拍子抜けしました。(第4話ってことになってるけどきっと製作順では第1話と第2話の間に入るのではないでしょうか)
上映前も後も女子たちがキャラクターグッズのコーナーに群がっていて、わたしもいろいろ物色しましたが結局何も買いませんでした。Tシャツはいいデザインのものもあったけど、チェブT着るガラではないのであきらめました。それにやっぱりどのグッズもフィルムの中のチェブにはかないません。