ユーリー・ノルシュテイン

の映画をやっと観ましたよ。『話の話』と『霧の中のハリネズミ』。
感想を書こうといろいろいろいろ考えたのですが、うまく言葉になりません。
野太さと繊細さが同時に成立するマジック。
この手に触れることはできないけれど、目を通して身体の中に流れ込んで、
今、確かに、この身体の中に、形あるなにかとして存在するに至った物語。
なにかを観た、というより、なにかを食べた、という感触。
やっぱり何を言ってるのか自分でもよくわかりません。てへ。
とにかく凄くて素晴らしかった。
あと、『話の話』を観ていて、地獄太夫がおっしゃるところの(id:chimadc:20041017)
人は皆山賊であるというロシアのロシア性を少し齧った気がしました。
オオカミとかめっちゃかわいいのに、映画そのものはどこか野蛮なのです。
それは生きることの野蛮さであって、どこまで行っても消すことのできない匂いではないだろうか。